- 歯ぐきから出血がある
- 歯がグラグラする
- 口の中がネバネバする
- 口臭が気になる
そんな方は歯周病の可能性が高いです。
歯周病は細菌類の感染症であるという認識の上に立ち、医学的にその治療法を考え、歯周病菌および真菌の除菌と歯周病病原性のない正常微生物叢の獲得を目的とし、機械的・外科的な治療法に先立ち、位相差顕微鏡やリアルタイムPCR検査での菌及び菌叢の検査の後に行う、抗菌剤および抗真菌剤を用いた内科的治療法を言います。
口腔内には、800種類の細菌が6000億個ほども生息していると言われています。
その中には虫歯菌や歯周病菌も含まれており、人によって何の菌が多いか異なります。
歯周病の治療には、口腔内の菌を検査して、的確に菌にアプローチすることが大切です。
検査費用は無料で、検査結果によって内服薬、うがい薬などを処方いたします。
カンジダアルビカンス(カビ菌)
カンジダアルビカンス(カビ菌)
細長いミミズのような菌。健康な人にも存在するが、歯周病が進行している人はこの菌が多い。
スピロヘータ(歯周病菌)
スピロヘータ(歯周病菌)
細長いらせん状の歯周病の原因菌。歯周病が進行していると量が多く活発に動いている。
口腔トリコモナス(原虫)
口腔トリコモナス(原虫)
トリコモナスは、通常歯周病が重度の場合にみられます。微生物を捕食することでトリコモナスが活発化するため、定期的な予防処置(クリーニング)で口腔内の微生物の数を減らすことも大切。
歯肉アメーバ(原虫)
歯肉アメーバ(原虫)
重度の歯周病患者に見られる。アメーバが白血球を餌にして抵抗力を低下させます。
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位相差顕微鏡による細菌の確認
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細菌を除去するための内服薬
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菌を除去する薬剤入りの歯磨剤、または菌を除去する歯磨剤
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除菌後の歯石除去
POINT
特に、菌の確認は重要なポイントとなります。
位相差顕微鏡で口腔内の菌を検査することで、患者様の口腔内に適した菌にアプローチをすることが可能です。
① カビが歯茎について根を下ろし炎症を起こします。
症状:口臭 ネバネバ感
② 炎症によって歯茎が腫れ、歯と歯茎の間の溝が汚れやすくなり、カビがさらに奥で炎症を起こします。
症状:歯茎の赤み 時々出血する
③ 歯と歯茎の間にポケットができます。歯周病ポケットといいます。ここに歯周病菌がたまり、炎症がひどくなり、骨が溶けていきます。
症状:歯茎の炎症 時々腫れる 赤みの悪化
④ 歯周病ポケットがさらに深くなり、よりたくさんの菌がたまっていきます。
症状:歯茎を押すと膿が出る
⑤ 骨はさらに溶け歯周病ポケットはさらに深くなり、さらに多くの菌がたまっていきます。
症状:口臭がさらに悪化 出血がひどい 歯が揺れる 噛むといたい 膿が出る 歯茎がよく腫れる
⑥ 最後には歯の周りの骨がなくなってしまい、グラグラになり、抜かないといけなくなります。
症状:歯が痛くて噛めない 歯が揺れて噛めない 歯茎がいつも腫れている
院長の上杉より
歯周病は沈黙の病気と呼ばれるほど、ほとんど自覚なく進んでしまう感染症です。成人の8割は歯周病だといわれており、決して他人事ではありません。歯周病は早期発見と早期処置、重症化させないためのメンテナンスが大切です。位相差顕微鏡を用いることで、歯周病の原因へのアプローチが可能ですので、是非一度検査にいらしてください。