妊娠中のお母さまへ
妊婦は生活の中でいろいろなことに気をつけなければなりません。喫煙やアルコールはもちろん、食事の栄養バランスや薬の服用も厳禁です。
その中でも特に気をつけなければならないのが口腔ケアです。ここでは、妊娠中の口腔ケアについて説明します。
むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
妊娠すると女性ホルモンの分泌が増え、身体にさまざまな変化が起こります。口の中も例外ではありません。
例えば、妊娠中は唾液の分泌量が減るため、口の中の自浄作用が低下し、むし歯や歯周病になりやすくなります。ブラッシングがおろそかになりがちなつわりの時期は、特にブラッシングが大切です。
母親にむし歯があると、子どももむし歯になるリスクが高くなります。もしむし歯になってしまったら、妊娠中(安定期がベスト)に治療を終えるようにしましょう。
実は、むし歯の原因菌(ミュータンス菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。家族が使ったスプーンや箸で赤ちゃんに食べさせたり、キスをしたりすることで感染します。しかし、これらの行為をすべて避けることは難しいですよね。そのため、生まれる前にお母さまの歯を治療し、口の中のむし歯菌をできるだけ減らしておくことが大切なのです。
0~2歳のお子さまへ
乳歯は生後6ヶ月頃から生え始めます。生えたての乳歯は未熟で、表面がざらざらしており、着色しやすいためむし歯になりやすいです。また、歯磨きは子どもの機嫌などにも左右され、一般的にもむし歯になりやすいです。
そのため、歯が生え始めたらフッ素を歯医者さんで塗り、まずは3歳までむし歯ゼロをめざしましょう。
3~5歳のお子さまへ
3歳頃になると乳歯がすべて生え揃います。この時期にむし歯になることが多いので、むし歯の予防についてしっかり対策していきましょう。
仕上げ磨きや間食の回数を減らすこともポイントですが、歯の質を高めるためにも、とにかく3ヶ月に1度は歯科医院へ行き、フッ素を塗るようにしておくことが肝心です。
また、シーラントという処置も大切です。奥歯は溝があって磨きにくいので、奥歯の溝をプラスチックで埋めることで磨きやすくすることが可能です。
6~9歳のお子さまへ
(小学生低学年)
多くのお母さまが、そもそも子どもが歯を磨かない、忙しくて仕上げ磨きができない、いざ仕上げ磨きしようと思ったら泣きわめいたり動き回るといったことでお悩みかと思います。
お子さまが自分で磨けるまで見守るほど時間がないかと思いますので、特にむし歯リスクが高い場合には、9歳までは仕上げ磨きをお母さまがしてあげることをおすすめします。三郷町うえすぎ歯科医院では、仕上げ磨きのポイントをまとめてお伝えし、忘れないように紙でもお渡ししております。
小児矯正の検討
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鼻呼吸を続けた場合
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口呼吸を続けた場合
5~6歳になったら、お子さまが口呼吸になっていないか確認してください。口呼吸になっているということは、口腔機能発達不全症の可能性が高いです。顎の成長が著しい成長期だからこそ、顎の成長を適切に導くことで歯並びを整えることができます。
10~12歳のお子さまへ
(小学校高学年)
ここまで子どものむし歯がなければ素晴らしいです。永久歯むし歯ゼロの達成が十分見込めます。それでも、定期的なフッ素はやはり大切ですので、歯科医院に3~6ヶ月に1回はフッ素を塗りに来てくださいね。
13~15歳のお子さまへ
(中学生)
永久歯がすべて生えそろってきますので、ここでもむし歯を作らないようにしていきましょう。
自分の歯は自分で守れることを意識させましょう。
12歳頃になると、最後の奥歯である「第二大臼歯」が生え、子どもの顎の成長は完了し、かみ合わせのバランスもある程度決まってきます。
中学生になると、学校だけでなく部活や塾などで忙しく、歯磨きがおろそかになりがちです。また、親からの自立心が強く、親に指図されたくないという気持ちから、歯磨きやチェックが疎かになりがちです。つまり、歯が無防備なまま発育しやすいのです。
それでも、永久歯は一生使う大切な歯です。自分の歯は自分で守り、自立した生活習慣を身につける必要があることを自覚させるためにも、子どもには定期的な歯科検診を受けてもらうことが大切です。検診では、歯科医から正しい歯磨きの仕方を教えてもらいましょう。
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